<< October 2010 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | - | -
オンリー・ミー 私だけを
評価:
三谷 幸喜
幻冬舎
コメント:面白い作品は面白い人間からうまれるのですね。

JUGEMテーマ:小説全般
JUGEMテーマ:読書
 
オンリーユー♪ の歌の音程で オンリーミー♪ と最後は鼻に抜ける感じで言って欲しいらしいです。

エッセイ本というものは、実はほとんど読まない。
それも意識して読まないようにしている。
なんだか純粋に物語を受け取れなくなってしまうような気がして。
だから私は村上春樹のマラソン姿なんか見たくないんだ。
村上龍はテレビに出すぎなんだ。

だがしかし「三谷幸喜のエッセイは面白いから読んで欲しい」と友人に言われ、
彼は劇作家だし良いかという気持ちで手にとったわけです。

いやあ、これがめっぽう面白い。
小説の面白さとは違って、書いてある話がとか文章の書き方が上手いとか
そういうことではなくて、もう三谷さんって面白い人だね。っていう面白さ。
面白い話をものすごく真面目ぶって書いているんだけど、
それが素でやっているのか実は笑いを計算しつくしてそうしているのか
嘘ついてるのか天然なのか、「ここに書かれている99%が本当のことである」
という言葉は果たして残りの1%に含まれているのかいないのか。

結局真実を知る人はこの世にひとりしかおらず、私がその答えを知る術はないのが口惜しい。
最初こそ素直に面白エピソードに笑わされていたのだが、
本の中盤を過ぎたあたりで、「この話が全部本当っぽく書いた作り話ってこともありうるのでは」
という考えがふと頭をよぎり、となるとそれから後ひねくれものの私は、「ぷっ」と笑ってしまった次の瞬間には、「いやいやこれは私を笑わせようとする罠なのかもしれない、騙されてはいけないぞ」と笑った自分をなかったことにするという意味のわからない闘いをしてしまった。

もし読むとするなら、全部本当のことと疑わずに笑って読むのが一番楽しいです。
エッセイを評価するっていうのもなんだか変な感じがするので星3つ。

23:31 | ま行(三谷幸喜) | comments(0) | trackbacks(0)
老人と海
評価:
ヘミングウェイ
新潮社
コメント:老人は海にでた。マグロと共に。何度でも読み返したい、不朽の名作。

JUGEMテーマ:読書
JUGEMテーマ:小説全般
 
ヘミングウェイといえば、「誰が為に鐘は鳴る」「武器よさらば」というイメージがあった。
父が面白いと言っていたので、きっといつかは読もうと決めていたのだが、わりあい分量が多いので手をつけないままズルズルと見過ごしていた。

「老人と海」は新潮社の新しいカバーのほうで買った。
この大胆なカバーはまさに私のドストライクゾーンをついていたのだが、そのラインナップは「こころ」「羅生門」「キッチン」「雪国」など、名作すぎて全部持ってるわ!なものが多くて、しかしカバーが可愛すぎて全部集めたい。でも同じ本をカバーが可愛いからって買ってたらキリがないじゃないやめなさい大事なのは柄じゃなくて中身なのよ!だって文学なんだから!と言い聞かせて我慢していたわけなのです。

そんな中、目に入ったヘミングウェイ。
誰が為に〜を2冊買ってああやっぱり好みじゃなかったわなんてことになるのを防ぐためにも、いっちょこの薄いやつを先に読んどくかーなんて軽い気持ちで買いました。

軽い気持ちで。

買ってすみませんでした!!!

名作でした!!!!


老人が海にでてカジキマグロとの4日間の激闘の末にそいつをしとめるのだが、浜にたどり着く前にサメに襲われ続け、頑張って死守しようとしたものの勝ち目はなく、とうとう骨だけになってしまった。
という話なんだけど。
これは未読の人は是非読んでほしい。
泣ける。
感動話じゃないんだけど、なんか胸にくるんだ。
すげーかっこいいよじいちゃん!!
ってなるんだ。

たぶんこれだけの名作、そしてこれが書かれた時代背景と、作者が戦争を体験し最後は自殺という末路をたどったことを考えても、様々な人が色んな角度からこの作品を研究し、解説してきたんだろうとは思う。
でも私は純粋に名作とか有名とかそういうのは無しにして、ただ普通に本屋で見つけた1冊の本として、とても感動させてもらった。いい本だと思った。おじいちゃんが心配になったり、サメと戦うシーンでは手に汗握っておじいちゃんを応援した。最後は、やっぱりマグロを持ち帰らせてあげたかったなあという気持ちもあるけど、おじいちゃんよく頑張ったね。ほんとすごいよ、世界一のおじいちゃんだよ、と伝えたくて仕方がなくなった。

私がこの1冊を手にとることになった、数々の偶然と必然に感謝。


21:44 | 海外(ヘミングウェイ) | comments(0) | trackbacks(0)
ハル、ハル、ハル
評価:
古川 日出男
河出書房新社
コメント:「常識」や「世間」からほんのちょっと逸脱した者たちを描く物語。

JUGEMテーマ:小説全般
JUGEMテーマ:読書
 
タイトルが気になって。
あと最近河出書房が気になって。
購入。

親に捨てられた兄弟。何度も離婚と再婚を繰り返す母を持つ少女。リストラされ妻と娘に見放されたタクシー運転手。
姪っこを誘拐され、犯人の親戚の子を誘拐しかえした女性。
犬を虐待する飼い主の家に火をつける少年。

ある道から、どこかの地点でほんの1ミリだけ右にそれたとする。
それはほんの1ミリであるのに、そこから先に進めば進むほど大きな「ズレ」になっていく。
1が2になり、2が4になり、4が16になる。
そして気がついたときには、いや、進んでいる本人は気がつかないのに、確実に取り返しのつかないほどの距離がうまれてしまっている。
そんな風な物語。


現実から離れた浮遊感、という感じはうけた。が。
若干くどい?かな。
個人的に太文字がやたらと入る小説というのが好きではない。

「作風を激しく変える作家」だと、巻末の解説に書かれてあったので、機会があれば違う作品ものぞいてみようと思う。
色々賞とってるみたいだしなー。
21:23 | は行(古川日出男) | comments(0) | trackbacks(0)
夫婦茶碗
評価:
町田 康
新潮社
コメント:とんだ「だめ男」を史上最高に可愛らしく描いた一品。

JUGEMテーマ:読書
JUGEMテーマ:小説全般
 
あほが主人公の何ともあほらしい物語である。

と書くと否定的に捉えられるかもしれないのだけれども、町田康という人の作品を初めて読んだ私は、最初こそなんだこれは読みにくいなあわけわかんないなあ読むのやめちゃおうかなあ、なんて思っていたのだが、いつの間にか1冊をちゃっかり読み終わり、本を閉じた頃にはなんだか癖になるあほらしさだったぜ、と思うに至ったわけである。

とにかく史上最高に駄目な男がこの中にいる。
もう、それは、360度どの角度から見ても駄目な男で。
しかしその駄目さが、なんだか可愛く微笑ましく思えてくるのだ。
他の作品がどうかは分からないが、とりあえずこの本1冊の中では、全て主人公の語り口調というか、思っていることをリアルタイムでそのまま映し出したような文体になっている。
そこに時間の省略であるとか、季節や背景や他の人間がどうであるとかという説明がないものだから、否応なしに主人公の気持ちをたどっていくことになる。
そうするとずーっと主人公と一緒にいるもんだから、なんだか愛着がわいてきちゃうのだ。
駄目男なのにけっこう根は良い奴じゃん、とか思ってそのギャップにやられたりしちゃうのだ。

なんかすっかり駄目男に騙された気分。

でもやっぱり人におススメはしにくい作風。
個人的には他にも何か読んでみて好きかどうか見定めたいところ。



目次

夫婦茶碗 / 人間の屑


20:46 | ま行(町田康) | comments(0) | trackbacks(0)
見張り塔から ずっと
評価:
重松 清
新潮社
コメント:人生に山と谷があるとするなら、谷を転がり落ちる夫婦のさまをリアルに描いた作品。

JUGEMテーマ:小説全般
JUGEMテーマ:読書
 

ここここ怖い!怖いよー。えーん。
ホラーじゃなく普通の話なのに怖かった。
怖いであれ、悲しい、面白い、等々、なにかの感情を相手に強く抱かせることができる人・仕事というのは、一流ということなんだよなあと思う。

将来に希望を抱いて購入したマンションの地価が3年後に暴落し、陰鬱な感情を抱く夫婦。
1歳の息子を亡くし、近くに同じ名前の息子を持つ家族が越してきたことで、一層悲しみの渦にのみこまれてしまう夫婦。
若くして妊娠・結婚したものの、マザコンの旦那と姑に責め続けられ、自らを「みどりさん」と呼ぶことで逃げ道を作らざるをえずにいる若妻。

どれも、もしかしたら誰にでも起こりうる「不運」や「不幸」を抱えた夫婦の話。彼らが体勢を立て直すことができずに谷底へと転がり落ちてゆくさまを、重松さんという「目撃者」が巧みに描き出すと・・・
まるで自分がその渦中にいるかのような気持ちになってしまい、ひとつの物語が終わる度に本から顔をあげて、ああ、私はまだ独身でしたまだ夢も希望もあります大丈夫です。。と自分に言い聞かせてしまうほど。

表題について、あとがきで作者自らこんな風に語っている。

   本書以降に発表した作品はすべて『見張り塔から ずっと』と名付けられてかまわない。
   このフレーズは、自分が小説を書くという営みそのものに対しての、
   おおげさに言えばマニフェストなのである。


すごいなあ、と思う。
物語を「うみだして」いるのではなく、本当にそこにあるものを「目撃」して「書き出す」という行為であるから、この人の書くものはこんなにもリアルで、だからこそ胸に響くのかなあと。

ハッピーエンドでない本はなかなか人に勧めることは難しいが、やはり低評価にするなんてことは出来ない力量。


目次

カラス / 扉を開けて / 陽だまりの猫
19:57 | さ行(重松清) | comments(0) | trackbacks(0)
野の風
評価:
辻内 智貴
小学館
コメント:家庭より仕事を選んで生きてきた勇一。大切な大仕事を前に父が倒れ、脳死状態に―。久しぶりの故郷の風が、勇一と家族の心に触れて流れていく。

JUGEMテーマ:読書
JUGEMテーマ:小説全般


目次

野の風/ 帰郷/ 花/ 愚者一燈 1995・夏

 
ちょっと重松さんっぽいなー。と思って手にした1冊。
これがなかなかの当たりでした!

家庭を顧みず仕事仕事で生きてきた勇一。
いつしか妻とは心が通わなくなり、1人息子は部屋に閉じこもり、言葉を交わすこともなくなっていた。
それが、父の危篤をきっかけにして仕事を離れ実家に帰り、家族と過ごす時間を持つようになり
勇一の心が少しずつ変化してく・・・。

という、王道ストーリー。

お、え、そうくる?!
っていう作品も、うまくいけばもちろんそれはすごく面白かった!ということになるんだけど
こういうシンプルで直球勝負なんだけど心温まる作品も、良いなあ。と感じた。


他3点はもう少し屈折していて、でもやっぱりシンプルで、
それでいて何か心の隅にひっかかる。

決して故郷に帰ろうとしなかった、亡くなった旦那の変わりに帰郷を決意した女性の話。
駄目な父親を見て育ち、男不信になった女性が、初恋に落ちた相手に騙された話。
仕事も結婚も考えず、無一文で安アパートで物思いに耽る39歳の男の話。

上手くいえないけど、なーんかひっかかるなあ、という作家さんだ。
「こういう作風」というつかみどころがないのだけれど、4編に共通していることといえば
物語の幕引きがとても潔くて心地良かった。余韻が残る。
他の作品も読んでみたいと思った。


17:56 | た行(辻内智貴) | comments(0) | trackbacks(0)
ラッシュライフ
評価:
伊坂 幸太郎
新潮社
コメント:とある町の、お互い知らないところでほんのちょっとずつ重なりあっているいくつもの人生の一部を切り取った物語。

JUGEMテーマ:小説全般
JUGEMテーマ:読書
 
lash, lush, rash, rush  life。

仙台のとある町に暮らす人達の人生が、入れ替わり立ち代り描かれる。

泥棒を生業とする男。
「高橋」を神と崇める青年。
職を失い、野良犬を拾った男。
権力に屈せられた新人画家。
不倫相手の妻の殺人を計画する女。

それぞれの人生が、他の誰かの人生に少しの影響を与え、
その影響がその人を「特別な日」へと導いていく。
そしてその人がまた他の誰かの人生に影響を与え・・

人生はリレーのようなものだ、と本書は言う。
ある人にとってのゴールが、違う誰かのスタート地点になる。

そんな本書のテーマは、1冊の本の領域を越え、「伊坂作品」全体にまでも及んでいるわけであるのだが、これはちょっとずるいぞ、と思うのだ。
だってそんなに全伊坂作品の登場人物とかエピソードとか覚えてないもの!!
でもそんな風に違う作品ともリンクしてるんだぜ〜とか言われたら
気になっちゃうじゃないか・・・。
困ったさんなのである。

面白かったのだけれど、「オーデュボン」のようにものすごく良かった!と思う作品を読んでしまうと
まだまだこんなもんではないでしょうーお願いしますよ、という気持ちで
辛口評価になってしまうため、星3つという結果です。



16:21 | あ行(伊坂幸太郎) | comments(0) | trackbacks(0)
欲しいのは、あなただけ
評価:
小手鞠 るい
新潮社
コメント:「男らしいひと」と「優しいひと」。かもめは人生で2つの大きな恋をした。怖いほどの欲望をかもめという女に乗せて、泥の中を全速力で疾走する、そんな物語。

JUGEMテーマ:読書
JUGEMテーマ:小説全般
 
今風の言葉で言えば「恋愛体質」の女、かもめ。
うーん、いや、そんな軽い言葉では表しきれないのだけれど。

「好き」という気持ちは、一見綺麗なもののように思えるけど、実はそうではないのだと思わせられる。
「好き」という気持ちに、プライドや優しさや常識や、そんな何かをたくさんくっつけて初めて「好き」は「きれいなもの」になれるんだなあ、と。

「男らしいひと」にプロポーズされたかもめはこう思う。


   あなたは本当に、何もわかっていない。
   責任とか、結婚とか、家庭とか。
   わたしが欲しいのはそんな、得体の知れないものではないのだ。
   わたしが欲しいのは、あなただ。
  
   あなたの一部でありたい。同時に、全部でありたい。
   あなたの触れるすべてのものに、わたしはなりたい。
   たとえばあなたの涙腺からあふれる涙に、わたしはなりたい。
   たとえばあなたの血管を、わたしは血液になって、流れたい。
   あなたに溶けて、重なっていたい。
   それがわたしにとって、愛するということ。



ちょっと通常では分かりかねる、むき出しになった愛という欲望。
と同時に、いくつかの恋を経験した人なら共感せざるを得ない、正直な欲望。
かもめは異常だと頭では分かっているのに、恋に溺れて泣いている彼女を見ると
抱きしめて頭をなでてあげたくなってしまう。責めきれないのは、どこか自分への後ろめたさを感じるから。


やはり恋愛小説を書かせたらピカイチなんじゃないかと思う。
詩的な表現にやられます。
20:51 | か行(小手鞠るい) | comments(0) | trackbacks(0)
エンキョリレンアイ
評価:
小手鞠 るい
新潮社
コメント:本屋で出会った花音と海晴。「また会える」と信じ、アメリカと日本という距離を越えて愛を育んでいたのだが、ある日突然彼からのメールが途絶え・・・。愛するということの美しさだけを抽出した、とても綺麗に澄んだ物語。

JUGEMテーマ:小説全般
JUGEMテーマ:読書
 
「絵本をさがしています」
その一言で出会い、恋に落ちた花音と海晴。
最初の出会いはほんの数分で、その翌日に電話をし、
さらにその次の日にはアメリカに発つ海晴を送る空港で1万回のキスを。

なんていうスピード恋!
キューピッドも真っ青な展開。

現実的に考えれば、詐欺か遊び人かはたまた罰ゲームか。
万が一本気だったとして、出会って2日後に遠距離恋愛が始まったら
まあ数ヵ月後には気持ちも冷めてメールも尻つぼみに自然消滅が落ち・・・

なんだけどまあそんな普通の展開を小説にしたって仕方が無いわけで。

本当に真剣に恋に落ちた2人だということを受け止めれば、花音の気持ちを表す言葉の一文字一文字が胸に痛い。
人生の伴侶を探し当てた親友の「愛は狂おしいものではない」という言葉に考える。


   悲しいことがあった日も、嬉しいことがあった日も、わたしは淋しくて、たまらなくなる。
   追い求め、会いたいと焦がれ、そばにいて欲しいと願っている、こんなわたしの愛は―。
   愛とは呼べない?
   「アイシテル」とつぶやくたびに、心がわっと泣き出してしまいそうになる、こんな愛は。


そばにいればいいというものではない。そこに心がなければ。
だけど、そばにいなくてもいいなんてものではない。だってアイシテルから。

愛しているっていう気持ちを、叫びを、何度もろ過してほんの少しの濁りものぞいて
綺麗なグラスに注いで差し出されたような、そんな物語。




20:00 | か行(小手鞠るい) | comments(0) | trackbacks(0)
レンアイケッコン
評価:
小手鞠 るい
新潮社
コメント:シリーズ3部作最終巻。「恋は、一生にたったひとつだけ、するのがいい」そんな恋愛観をもった雪香の初めての恋は、失恋で終わった・・・。諦められない、忘れられない。そんなとき、彼と同じ名前を持つホームページを見つける。あの人ではない、と分かっていながら雪香はメッセージを送る。結ばれるはずの人とは、何度すれ違っても結ばれることになるのかもしれない。そんなことを素直に信じさせてくれる温かな物語。

JUGEMテーマ:読書
JUGEMテーマ:小説全般
 
誰かに「どんな話?」と聞かれたら、その答えはとても陳腐なものになり
とても魅力を伝えることなどできそうにない。
小手鞠るいはそんな作品を作る人。

この物語も、ストーリーだけを列記したらそれこそ「ちんぷ」って感じだ。
陳腐っていう日本語は ちんぷ って言葉の響きもすごくちんぷさを表してて
なんだかすごいと思う。

「恋愛は一生に一度だけ」をポリシーにかかげた主人公、雪香の初恋は実らずに終わる。
じゃあどうすんだい?一生独身を貫くんかい?っていうと
きっちりちゃっかり次の恋に進んでいくわけなのだ。それもまた劇的な出会いと偶然で。

もちろん私は呟いた。ありえねー。

ありえねーって展開の物語が嫌いだ。
結局物語りの中でのご都合主義でしょ?
そんな現実に「ありえなさすぎそう」な話には興味がないんだよ、と。

でも小手鞠るいが書く話だと、不思議とそうは思わない。
ありえねー。けどまあなんか良かった。
と、そうなってしまう。
うまく言えないが、ホレタ弱みってやつなんだろうか。

あっという間に読了。
順番が前後したが、サンカクカンケイも早く読まねば。


19:35 | か行(小手鞠るい) | comments(0) | trackbacks(0)

にほんブログ村 本ブログへ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ