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評価:
ポール・オースター
新潮社
(1997-09)
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ネタをばらしてしまうのは全く好きではないので
語れることはなかなか限られてきますが、
この本はとにかく意外性の連続。
え?え?え?
って、最後まで、いやむしろ最後のほうが。
あまりにも非現実的な物語や、偶然に全てを頼ってしまうような物語、
(漫画やドラマに顕著にみられるような)は
基本的に嫌いなのですが、
この話はうけいれられる、というか
その偶然自体が必要不可欠なことなのではなく、
作者はあえてそうしているのだ、と思わせられるような何かが
この物語の中にある。
実力のある本。そして長く愛される本だと思う。
表紙も好き。
本棚に、横向きに並べたいような。