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評価:
恩田 陸
新潮社
(2006-09)
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通称「夜ピク」待望の文庫化・・・
てわけで旅行直前に発見し空港の本屋で購入。
話には聞いてたけど、「歩く会」そのものです。
恩田さんは水戸一高なんだけど、水戸一にはまさにこれと同じ、
夜通し歩き続けるという行事があるわけなんです。
で、我が出身校土浦一高にも、規模は半分ほどだけども同じ「歩く会」たる行事が存在し、
あたしもそれを体験しているわけなのであり。
だから余り面白くなかったのか?
まずこの本の題材の「ロングウォーク」が全く目新しいものではなくから、
それについての説明や描写をされてもなんら「ほうほう」と思うことがなく、
むしろ自分の過去の歩く会を思い出してしまい物語の中にのめりこめなかった。
加えてこの作品は、あえて言うなら「ネバーランド」のような系統で
恩田陸特有のどんでん返しや、摩訶不思議な出来事が全く起こらない。
青春、と言ってしまえばそれまでなんだけども、
なんかなあ。
普通すぎるんだ。
映画化するらしいけど面白いのか?