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ぼくのメジャースプーン
評価:
辻村 深月
講談社
コメント:帯の言葉、「私の自信作です」 この言葉に驕りなし!!うさぎを殺されたショックに言葉をなくしたふみちゃんのために、「魔法の力」を持つ少年が立ち上がる。人のため、自分のため、なんのため?復讐とは?正しいこととは?様々な疑問を投げかけ、心を揺さぶる一冊。

JUGEMテーマ:読書
JUGEMテーマ:小説全般
 
いやーーー。ヒット!!!

やっぱり名をあげてる人はちゃんと実力あるんだよね
前々から気になってはいたものの、流行りに乗るものか・・・
という変な対抗心で読んでなかったんだけど(笑)
とうとう我慢できずに買って。
こんなことなら初めから意地張らずに買っとけーー!
って自分につっこんだくらい良い本だったな。


学校で飼っていたうさぎがばらばらにされて殺されて、
そのショックでふみちゃんは言葉と心を失ってしまう。
いつも正しいと思ったことをするふみちゃんを尊敬していた
「ぼく」は、「魔法の力」をつかって犯人に反省させようと試行錯誤するのだが・・・。


というストーリー。



「ぼく」に「魔法の力」の使い方とルールを説明する秋山先生とのやりとりが
深い深い。
「ぼく」にが犯人をどうやって懲らしめるか、を考える過程は
そのまま読者へ投げかける疑問だ。

悪いことをされたら仕返しをしていいのか?
それはどこまでならいいのか?
殺すのは?怪我をさせるのは?精神的苦痛を与えるのは?
復讐を成し遂げたらどうなるのか?
それで気持ちは晴れるのか?
自分の気持ちを晴らすために復讐をするのか?

うさぎの命は人と同じか?
食用のためなら殺すことは罪ではないか?
蚊は殺すか?蝿は殺すか?蝶は?カブトムシは?鳥は?うさぎは?




「人は、自分のためにしか泣けない」


誰かが死んで涙を流すのも、それはその人が死んだことが悲しいのではなくて、
その人を失った自分が可哀想だから。




「それの何がいけないんです?」

と秋山先生は言う。



「自分のためにその人間が必要だから、その人が悲しいことが嫌だから。
 そうやって、『自分のため』の気持ちで結びつき、相手に執着する。
 その気持ちを、人はそれでも愛と呼ぶんです」



こういう言葉を読めるから、読書はやめられないんです。
10:55 | た行(辻村深月) | comments(0) | trackbacks(0)
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