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評価:
伊坂 幸太郎
文藝春秋
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最近伊坂幸太郎作品がどんどん映画化されますね。
しかしこの人の本はハズレがない。
恐ろしいほどに。
人が寿命と病気、天災以外のもので死ぬ時、
実はそれは神様の裁量で決められているのです。
そしてその人が「ほんとうに死んでいいか」、
それを調査するべく人間界に送られるのが死神さん。
ほとんどの死神がろくに仕事をせずに「可」の報告書を提出する中、
主人公の死神さん(人間界名千葉さん)は真面目な方で
ほんの短い間、さまざまな人の人生というものに関わっていきます。
ショートストーリーがいくつか挿入された本なのですが、
ラブストーリー、推理もの、ハードボイルドなどなど
次々と様子を変えていくんです。
かと思えば、ちゃんとひとつの輪におさまってる。
贅沢な一冊です。