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評価:
ヤン ゴールドスタイン
ヴィレッジブックス
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両親の離婚、母親の死、そして愛する人の裏切り。
ジェニファーは自殺を決意し、薬を飲む。
幸か不幸か自殺は失敗に終わり、ジェニファーのもとに祖母のギャビーが訪れる。
かたくなに閉ざされた孫娘の心を救うべく、
ギャビーはジェニファーをひきとって一緒に暮らし始める。
奇しくもジェニファーと私は同じくらいの年齢で
まさに自分もジェニファーと同じようなことを考えている時期でもある。
自分の未来に希望を信じられず
ひとりぼっちでとりのこされたみたいな。
誰がそれらしいことを言っても、心に響いてこない。
だけどばーばは人生の幸せな歩み方の、ひとつの答えを示してくれる。
毎日が贈り物であふれているということ。
思いは吐き出さなくてはいけないということ。
あったかいだけじゃなくて
ユーモラスで、ちゃめっけがあって
それでいてすごく強い
ばーばの魅力がつまってます。
今側にいる人も、
そう遠くない未来にいなくなってしまうのだということを
毎日感じて生きていられたら、もっと優しく生きられるのに
人間は忘却の生き物なのです。