|
評価:
半村 良
集英社
(1979-01)
|
お金持ちのおぼっちゃま天賀羽、通称「姫」がその莫大な財産を大浪費した末に失踪。高校の同級生だった堀井と獅子根は東京テロ事件の犯人を追って、新宿の奥に築き上げられた「深海クラブ」に突き当たるのだが、天賀羽とクラブの関係が徐々に露呈してくる。そして探り当てた驚くべき真相とは・・・・・
(ネタばらしますよー)
ホモです。ホモなんでした。
ってこういう言い方って今いけないのかな。
一言で言ってしまえば獅子根のこと好きだった天賀羽が、
おぼっちゃん生活にうんざりしてテロ事件を起こしてるとこに
嫉妬から獅子根のフィアンセをターゲットに殺しちゃって
それを追ってきた獅子根を捕まえて、あ、ついでに
性転換もしちゃって女になちゃって、彼を私のものにしちゃおう
大作戦!!
みたいなお話でした・・・
ほんっと変わってると思う、この作者。
「鬼才」っていうのが彼の代名詞なわけだけれど
鬼才にもほどがあるんじゃないかしらね 笑
半分くらいまでは「まともな」ストーリーが展開されていって
それはそれで面白くて、
だからそのまま「まともな」SFにしあげても面白いんじゃないかなって
思うくらい。
でもそれだとスパイスが足りないんですかね?
半村良さんファンからしたら???
私はといえばあまりに奇抜すぎて少しついていけませんでした;
というわけで