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夢中人
評価:
半村 良
祥伝社
(1999-09)
なんか久しぶりの日本小説を読んだ気が。。
しかも初半村良です!
たくさん本を出版している作者さんを避ける傾向があった朱なわけですが
半村良はラクエンさんのオススメだったかな。
違ったかな。まぁともかくなんとなく気になっていたのですが。

面白いよー!
もっと早くに手を出していればよかった・・・
いや遅かれ気づいてよかった。。。

この本の主人公は小説家なのですが、夢から抜け出せなくなってしまい、
夢の中で夢中署の刑事さんに拳銃保持の疑いをかけられたり
現実世界での殺人事件を解決しようとしたり・・・・

するのですが、もう夢と夢がごっちゃごっちゃで
最後は現実に戻ったぜ的な文章で終わるのですが、
それすらなんとも疑わしい。
でもたぶんあれですね、全部夢なんだ。
この現実も。

半村良という作家がほかにどんな作品を書いているのか
とても楽しみにしております。

22:04 | は行(半村良) | comments(0) | trackbacks(0)
回転扉
評価:
半村 良
角川春樹事務所
(1999-11)
「夢中人」に続き半村良2作目です。
うーん・・・・出だしは面白かったんだけどな。

35年前に死んだ父親と瓜二つの若い男が息子の前に現れて・・・
という話なのですが。

明治時代から蘇ってきた人たちが、何を目指してゆくのか
現代社会の問題はなんなのか、これからどこに向かってゆくべきなのか
結局何をこの本から感じればいいのかよくわからなかった。
まぁ、言いたいことがいろいろとあるのは分かるんですけど。

話の展開ももう少しひねりが欲しかったなぁーというか
終わり方がイマイチ。

でもまだまだ、他の作品にも手を出してみるつもりです。
21:55 | は行(半村良) | comments(0) | trackbacks(0)
八十八夜物語
超美人さんOLが、一花咲かせようと銀座のホステスになり成功してゆくお話し。ストーリー的には別段面白くない。男の人が書いた女の人って感じ。だけど特に飽きるわけでもなく次のページをひたすらにめくってしまうところに、半村良さんの描写力がうかがい知れる。いくら美人だからってこんなにうまくことが進むのか?と少し疑問。 エピローグで挿入されている話はノンフィクションなのだろうか?ということがちょっとひっかかる。
21:52 | は行(半村良) | comments(0) | trackbacks(0)
闇の女王
評価:
半村 良
集英社
(1979-01)
お金持ちのおぼっちゃま天賀羽、通称「姫」がその莫大な財産を大浪費した末に失踪。高校の同級生だった堀井と獅子根は東京テロ事件の犯人を追って、新宿の奥に築き上げられた「深海クラブ」に突き当たるのだが、天賀羽とクラブの関係が徐々に露呈してくる。そして探り当てた驚くべき真相とは・・・・・


(ネタばらしますよー)



ホモです。ホモなんでした。
ってこういう言い方って今いけないのかな。
一言で言ってしまえば獅子根のこと好きだった天賀羽が、
おぼっちゃん生活にうんざりしてテロ事件を起こしてるとこに
嫉妬から獅子根のフィアンセをターゲットに殺しちゃって
それを追ってきた獅子根を捕まえて、あ、ついでに
性転換もしちゃって女になちゃって、彼を私のものにしちゃおう
大作戦!!
みたいなお話でした・・・

ほんっと変わってると思う、この作者。
「鬼才」っていうのが彼の代名詞なわけだけれど
鬼才にもほどがあるんじゃないかしらね 笑
半分くらいまでは「まともな」ストーリーが展開されていって
それはそれで面白くて、
だからそのまま「まともな」SFにしあげても面白いんじゃないかなって
思うくらい。
でもそれだとスパイスが足りないんですかね?
半村良さんファンからしたら???

私はといえばあまりに奇抜すぎて少しついていけませんでした;
というわけで
21:42 | は行(半村良) | comments(0) | trackbacks(0)

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