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評価:
小川 洋子
中央公論社
コメント:気がついたら異様な食欲を感じるようになったかおるが過ごす、ひとときのシュガータイム。
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小川洋子にしては少し青臭かった、というイメージ。
申し訳ないが言いたいことが分からなかった。
あと、そんだけ食べてるのに「体重の
値さえ、ベストの値から1グラムも増えていなかった」ことが
ダイエット中の私としては理不尽でイライラした(笑)
食欲の異常な増幅の原因としてあげた2つの出来事(弟の引越しとホテルのアイスクリーム)も、全く分からなかったし(文中で本人も分からないと言ってるけど、作者くらい何か考えての設定だよなあ?)、青春というには特に何もなさすぎる気がする。
巻末にシュガータイムとはなんぞや、というのを説明するのも気に食わない。
親友の真由子に「私たちが一緒に過ごした時間って」というが、
真由子とかおるがそこまで濃密な時間を、青春時代を永く深く共にしてきたという事実が
掘り下げたりないので台詞が薄っぺらく感じた。
つまらなくもないんだけど、小川洋子の書く本って
どうも私にはしっくりはまらないみたい。