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評価:
三崎 亜記
集英社
(2006-12)
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ある日、となり町と戦争が始まったという記事を目にする。
僕は偵察員に任命される。
しかし僕の目にうつるのは、いつもと変わらぬ町の様子。
ほんとうに戦争は始まっているのか?
ほんとうにどこかで人が死んでいるのか?
分からないままに戦争は始まり、そして終わる。
僕がそこから学んだこととは。
不思議な雰囲気。面白い本だと思う。
だけど作者の言わんとすることが
ちょっと直接的な文字になりすぎてるのかな。
好みだけど自分の場合、ちらりちらりと、わかるかなあ、ってくらいに
登場人物の台詞や行動の中に隠してあるほうが好き。
かくれんぼみたいで楽しいじゃない。
日々戦争なのだ。