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評価:
幸田文,川端康成,志賀直哉,伊藤整,長谷川如是閑,網野菊,林芙美子,阿部知二,徳川夢聲
中央公論新社
コメント:犬のでてくる話。
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犬が出てくる随筆集。
川端康成、志賀直哉などの文豪たちが、犬との生活を語る。
昔の人の犬に対する考え方というのは今とだいぶ違うのが面白い。
人生のパートナーというよりは、玄関に防犯カメラをつけとくか、といった様相。
しかしやはり、生き物が生き物と一緒に暮らすということは、もうどうしてもドラマが生まれざるをえないわけである。
どんな話であれそれはやはり興味深いものだ。
こういうのは、なかなか無い本だ。
装丁がとても可愛い。
読み返すことはないかもしれないが、なんとなく傍らにおいておきたいなと思う本。