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評価:
垣根 涼介
文藝春秋
(2003-06)
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数年前にベトナムで行方が分からなくなった父親を持つ息子、慎一郎は父親を探しにベトナムへ行くことに。トラベル・エージェントの長瀬はその付き添いを頼まれる。なぜか付いてきた長瀬の同級生の源内と、運転手ビエン、ガイド役メイと共に父親を探すのだが、何者かがその行く手を阻む。彼らは一体何者なのか。父親はなぜ日本に帰ってこないのか。慎一郎が突きつけられた真実とは。
久々に熱い!小説を読んだ気がする。
面白い!!というのとはまた少し違う。
描き足りない部分があると思うし、ちょっと無理があるんじゃないかなというところもあるし、その場面でそれをするのはちょっとお決まりすぎないかしら、と思うこともある。
だけどこの小説は最初から最後まで走りきった感じ。
無理にかっこつけたりしないで、つきすすんだ感じ。
そういう意味で、すごく好きな作品でした。