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評価:
誉田 哲也
光文社
コメント:今ノリにノッてる作者が描く、ハイスピード刑事ドラマ。
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今や何を発表しても売れる作家の1人、誉田さん。
あまりの売れっぷりに買うのを辟易していたものの、やはりこれだけ売れると古本屋に並ぶのも早いぜ。
というわけで購入。
最初の10数ページを読み進めたあたりで、あら、これはハズレか。と思った。
(相変わらず上からですが、個人的好みを書いているだけですのでご了承くだされ)
読むのやめちゃおうかなーでも途中でやめるのもなー。
と思って読んでいたら、いつの間にか割りと楽しんで読み終えていたっていう。
ドラマ化されたらしいけど、まあそれも納得の内容。
というか最初から狙って書いているんだろう、多分。
こういう作品は小説でも映画でもドラマでもアニメでも、面白さが変わらない。
美人で若くて過去に傷を抱えた女刑事に、意地悪な言葉を投げつけつつも実は良い奴ベテラン刑事。
それを囲む、一見ヘラヘラしているようにみえて実は眼光の鋭い関西人と、主人公に思いを寄せているのがバレバレな真面目で不器用な若手。
それぞれがそれぞれのキャラを生かしながら事件に向かい、解決に至るまでの道のりは、実に計画的な感じがする。
癖がなく、かといって薄っぺらくもせず、幅広い層に受けそうな、なんていうか商業的に押し出しやすい作品。
いや、悪い意味ではなく。
(しつこいけど)個人的には新刊分のお金を出して買おうとは思わないが、シリーズ2作目「ソウルケイジ」を古本屋で見つけたら買うと思う。