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ようちゃんの夜 (ダ・ヴィンチブックス)
評価:
前川 梓
メディアファクトリー
(2006-08)
Amazonおすすめ度:

ようちゃんにはようちゃんの世界がある。
あれ、ぜんぶほしい。
私がそう思っても、それは私のものにはならない。
空を飛ぶ男の人も、足にまとわりつくちっちゃな私も、
私には見えない。

ようちゃんにはようちゃんの世界があって、
私はようちゃんの世界がほしくって、
だけど私はようちゃんじゃなくて、
それでもようちゃんが好きで、
ようちゃんを助けたいと思ってて。

そしたらちゃんと、ようちゃんの世界に私ははいってた。
カーテンの中に、私もいた。


不思議で、ちょっと怖くて、それでいて魅力的で、切ない。
すごいバランスの物語。
恋心に似てるな、と思うのだけれど、
そこを女の子同士で書いて、
「塙ようこ」を生み出したこの作者はすごい。
実は同じとし。
すごい。

00:10 | ま行(前川梓) | comments(0) | trackbacks(0)

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