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評価:
安部 公房
新潮社
コメント:ダンボール箱をかぶり生活するようになった男が、その覗き穴から窺う世界と、ぐるぐると渦を巻く彼の内面世界。彼の不思議な世界の渦にのまれ、本を閉じると同時に静寂の世界にぽつりと戻される。そしてまた渦に飛び込みたいと惹かれずにはいられなくなる、魔性の物語。
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面白い。とても面白く、そして難解だ。
難解にも関わらず、途中で投げ出す気には一切ならない不思議な本だ。
私のもちあわせた脳みそで一読しただけでは
なんの感想も述べることが出来ない。
リゾート地かどこかで、波や風のさざめきを聴きながら
時間をかけて読み直したい
そんな本。