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評価:
森見 登美彦
新潮社
コメント:昭和、いや、大正のにおいをただよわせる貧乏大学生の、大いなる妄想が炸裂。うーん、ノスタルジック。っていうか男って馬鹿(笑)
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むさい!
なんてむさい物語 !(笑)
愛すべきむさ男、という言葉がしっくりくるのがこの主人公・・・
主人公以外の登場人物(男)も皆そうか・・・
「何かしらの点で、彼らは根本的に間違っている。
なぜなら、私が間違っているはずがないからだ。」
という文章から始まるこの物語、
読者の99%が
「そもそもその考え方が間違ってますから!!!」
というつっこみをいれずにはいられなかったはず。
まあ、というか、そいういうつっこみをいれましょう、っていう風に
作者が手招きしてるんだけど。
その手招き感が、いまいち好きになれなかったところかなあ。
おもしろおかしくさせよう、という意図が見え隠れしちゃったので
行間に作者がひょこひょこ顔を出してくるような印象を受けたために
物語の中に入り込めなかった。
それとも私が女だからいけなかったのかな?